誰かのものになるような

1年を振り返るとか私はしないタイプです。

意識して振り返らないわけではない。

振り返っておけばよかったと思う。

何も感じてこなかったんだろう。

さみしい人間だなぁとつくづく思う。

けど、2017年は振り返れる。

生きている意味がわかった1年だった。

今までが「死にたい」とかではなく、とにかくぼんやりしていた。

そして、すべてがうまくいかない理由がわかった1年だった。

つまづいた

2017年3月に仕事でつまずきがあった。

仕事以外でもうまくいかないことがあった。

「つまづき」という軽いものではなかったかもしれない。

転んで顔面から地面につっこんでいく感じで。

例えるなら、全身血まみれの大事故。

4月くらいからは「なんだかダメだなぁ」とずっと感じていた。

夏を過ぎた頃からは、本気で何かを変えないといけないと思っていた。

深刻な状況だったが、何を変えたらいいのか検討もつかなかった。

気づく

そして、ある日気づいた。

きっかけはSCANDAL。

ガールズバンドのSCANDAL。

10月にリリースされた「恋するユニバース」がめちゃくちゃかっこよかった。

最初は好きな曲という感じで、お気に入りのアーティストだった。

私は音楽好きなので、お気に入りのアーティストはたくさんいる。

iTunesに入れているお気に入りのアーティストの曲は4,000曲くらいあるので、最初はその中の1曲だった。

かなり好きになってきたので、いろいろ調べた。

ライブ動画があったので見たら、ライブのお客さんがものすごく盛り上がっている。

それを見た時、「うらやましいなぁ〜」と思った。

私は好きなミュージシャンはたくさんいるが、うらやましいと思ったことはなかった。

だから、そう思った自分にびっくりした。

最初は、彼女たちの才能とか、事務所の能力が高いのだろうなと単純に思っていた。

しかし、そんな単純なことではなかった。

単純にしかみれなかった自分がイヤになる。

彼女たちの考え方はもっと深いものだった。

ファンのことを考える

もっとファンのことを考えていた。

ライブで盛り上がれる曲、パフォーマンス、アーティスト写真などなど。

すべてにファンのことを考えていた。

ファンの悪口は絶対に言わない。

もちろん、ファンのことだけを考えて作っていたら、こびを売る感じになって飽きられてしまう。

だから、驚かせないといけない。

けど、驚かせすぎてもいけない。

好きな部分を残しながら、驚きを作らないといけない。

もちろんその驚きは、新鮮であって、良いものでなければいけない。

ある発言

過去の動画を見ていて、「あー、そういうことなのか」と思った発言があった。

ざっくり書くと、SCANDALの曲が「誰かのものになるようなものになってほしい」とインタビューに答えていた。

曲を聴いた人が「この曲は自分のためにある曲だ」と思うような曲を作る。

私はそんなことを考えたこともなかった。

だから、この発言を聞いた時、なぜか号泣してしまった。しゃくりあげるくらいに号泣。

悲しくて泣いたわけではない。

今まで見えていなかった世界が見えたことで、胸のつかえがとれて、安心したのかもしれない。

そこまで考えて曲を作っているのかというプロフェショナルへの感動かもしれない。

SCANDALはファンに対する発言をたくさんしている。

そのすべてに号泣していた。

はずかしいくらいに号泣(笑)。

マーケティング?

この話を聞いたら、「あー、マーケティングの話ね」と思うだろう。

けど、マーケティングでない。

もっと深いことだと思う。

マーケティングかもしれないが、俗に言われているマーケティングではない。

本当のマーケティングってこういうことかもしれないな。

だから、今はマーケティングの勉強をしている。

すべてが変わった

この時を境にすべての見え方が変わってきた。

いわゆる売れている人たちは、みんなファンのことを考えている。

「売れている人」ではなく「売れ続けている人」かな。

売れて続けている人は、ファンの期待に応えつづけている。

インタビューや発言を見ても、やっぱりファンのことを考えている。

そして、誰かのものになるような曲を作ろうとしている。

私には聞こえてなかったようだ。

ミュージシャンのインタビューや発言はよく見る方だが、その点はまったく気づいていなかった。

知りたいと思っていなかったし、興味もなかったので、聞こえていなかったのだ

クリエイターは多かれ少なかれ考えていることだし、考えなければいけない。

年齢は関係ない

SCANDALを知ったころに、もう一つ私が衝撃を受けたものがあった。

バブリーダンスで有名になった登美丘高校。

彼女たちの発言も、見てくれている人に喜んでほしい、お客さんに楽しんでほしい、というものが多かった。

彼女たちは売れ続けているわけではないが、高校生でもファンを考えているからあれほどのパフォーマンスができるのだろうと思った。

SCANDALは20代半ばで、登美丘高校は高校生。

この考え方に年齢は関係ない。

いや、関係あるのかもしれない。

厳しい時代に生まれた年代はみんな自然と学ぶことなのかもしれない。

ボクシングの井上尚弥もこういう発言をしている。

自己満足な世界

私はずっと自己満足な世界で生きていた。

私は元々自分さえ良ければいいという人間だ。

本当にそれだけの人間だった。

それで40年間過ごしてきた。

けど、もう限界がきていたのだろう。

自分のことだけ考えていたら、広がりが何もない。

だから、飽きるし、限界がくる。

楽しい世界

「ファンのことを考える」という概念を知ってからは本当に楽しい。

飽きることはない。

私はエンターテイナーではないのでファンはいないがお客さんはいる。

5年前くらいから仕事に飽きていた。

いや、仕事に夢中になったことがないかもしれない。

自分が何をするかだけを考えていたら、仕事なんて同じことの繰り返しだ。

けど、お客さんは一人ひとり違う。

何もかも違う。

違いすぎる。

「お客さんに満足してもらおう」「新しい世界を見てもらおう」と考えると飽きることなんてない。

飽きるよりも毎日毎日新しいことの連続だ。

それは、本にも載っていないし、検索しても見つからないことばかりだ。

これから

40才をすぎてから、こういうことに気づくなんて本当に残念だ。

元気に仕事ができるの期間はもうそれほど長くない。

私は20才から働き始めたから、今まで23年間ほど仕事をしてきた。

元気に仕事ができる期間はあと20年間くらいだろう。

もっと短いかもしれない。

けど、過去の20年間よりも何倍も充実した時間になるんだと思う。

それは間違いない。

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