柴崎友香「きょうのできごと」

映画は、もう何回観たかわかないくらいの作品、柴崎友香『きょうのできごと』。もちろん小説もすばらしくて何度も読んでいる。

『きょうのできごと』のドキュメンタリー映画(メイキング映画)で行定勲監督が話しているように、何も起こらない作品です。淡々と日常がある。

京都の大学院に進学する正道(柏原収史)の引越祝いに集まった仲間たち。恋人の真紀(田中麗奈)、親友のけいと(伊藤歩)と共に訪れた中沢(妻夫木聡)。そんなごくありふれた「大学生たちの一日」を描きながら、それぞれの登場人物に焦点をあてて、代わる代わる断片的にエピソードが展開されていく。『きょうのできごと』のWikipedia

けど、それがいい

で、行定勲監督はそのメイキング映画で『きょうのできごと』のことを「何も起こらないんだよ」といった後、「でも、それがいいんだよ」と言っている。

実際にそれがいい。

なぜ、何も起こらないのがいいのだろうか

私の好きな映画は「何も起こらない」的なのが好きだ。自分でもなんでそんな映画ばかり見るのかなって思ったりする。

今ちょっと考えてみたら、実際の生活はそんなことばかりだからだと思う。

「あの時のあの返事はどういう意味だろう」とか「あのときに言ってくれたことって今考えると好意があったんじゃないか」とか、そんなのばっかり。

大きな出来事や事件はなんとか解決しようとするし、自分の中で答えを見つけやすい。しかし、小さな、些細な言葉はそのときはふわっと通り過ぎる。

それが10年後くらいに「疑問」が出て来る。もちろん、それらのことのほとんどにアクションはとれない。アクションをとったところで誰も覚えてないだろう。

それが、切なさを作り、映画で観ることでちょっと解決するのだろう。良い思い出にできるのかもしれない。

きょうのできごと

Amazon

スポンサーリンク
スポンサーリンク

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。