継続とイノベーションと楽しませること

意外に思われるかもしれないが、私は「ゴールデンボンバー」が好きだ。

いや、「女々しくて」しか聴いたことがないから好きとは言えないかもしれない。

しかし、好きである。ゴールデンボンバーがやったことはすごいなと思っている。

彼らの話を伝え聞くとき、楽器を弾いてなかったりするので、ニセモノ扱いが多い気がする。本物ではないという感じ。

その気持はわかる。ニセモノ扱いするのは、演奏していないことが大きいだろう。エアーバンドと言っていたし。

私は、ゴールデンボンバーはすごいと思っている。

なぜ、すごいと思っているのか。

若き日

私は20年以上前、いろんなところでライブ活動をしていた。たくさんのバンドに所属していた。

ちゃんとしたライブハウスだったり、審査員がいるようなイベントだったり、駅前の施設だったり、高校時代によくやっていた公民館の防音の部屋だったり、ところ構わずやっていた。

19才のとき、私は電気グルーヴやテクノにハマっていたので、自分でシンセサイザーで打ち込んで曲(今の言い方では「トラック」)を作っていた。

そして、ライブもバンド形式ではなく、音を出すのはシンセだけ、という形態でやることもあった。自分たちでは「バンド」ではなく「劇団」みたいなもの、とふざけて言っていた。

パフォーマンスもシンセが音を出して、カラオケのように歌ったり、踊るとか暴れまわるとか、ラップをするとかそんなんだった。(注:私は歌いません)

カセットカラオケ

一番思い出に残っているのは、近所の公民館でやったライブ。

電気グルーヴの前身バンド「人生」のカバーをした。その曲はかなりふざけている曲だったのでやることに躊躇していたが、その時の相棒であった高校時代の友だち「おおちゃん」がノリノリで、それに勇気を得てステージに立った。

その時の音は、シンセでもなく、カセットテープにCDの音を入れて流すというスタイルで、曲もふざけていた。

そのカセットテープの再生、停止は外部から来ていたミキサーの人にお願いするという感じだった。そんな私たちの姿勢に、一緒に出ていた他のバンドの人たちは嫌な顔をしていたし、そのミキサーの人の顔も引きつっていた。

パフォーマンスは、バンドというよりも漫才だった。

その時は、どうしてもシリアスになりがちなバンドというものに対するカウンターの意味も当然あったし、バンド演奏に縛られないやり方に面白さを感じていた。

その先

しかし、その延長にプロがあるなんて思ってもいなかった。もちろん、プロになるつもりは元々なかったが、当時の私はただただ「遊んでいる」としか思っていなかった。

初めて、ゴールデンボンバーを見た時は驚いた。度肝を抜かれた。やっていることは、私がやっていたこととほぼ同じだったから。

しかし、プロとしてパフォーマンスして、ファンもいて、曲もたくさん聴かれている。ただただ、すごいと思った。ただ遊んでふざけて面白がられるだけなら誰でもできると思う。しかし、そこに価値を持ってもらうなんてセンスや努力がないとできない。

若い私は、そんなことができるなんて思ってもみなかった。彼らは、信じられるものがあって、どんどん洗練していったのだろう。おそらく、目の前のお客さんを楽しませることに集中していたんだろう。

思い出すと、私も真面目にバンドでギターを弾いているときよりも、楽しく遊んでいるときの方がお客さんは楽しんでくれていた。お客さんを喜ばせることに意識がなかった気がする。

ゴールデンボンバーを見ているとお客さんを楽しませることを大切にしている気がする。若い私もお客さんを楽しませることを考えていたら、もっと違う何かが見えていたのかもしれない。

お客さんを楽しませるのは、今もできるからがんばろうと思う。

継続とイノベーションと楽しませること

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